【七草粥】胃腸を労わる


株式会社フレスコ様
暮らしのかけらのコラムを毎号担当させて頂いております。
6年目となる2023年の新春号は
薬膳からみる「七草粥」について書きました。

1月7日【人日の節句】

黒米おにぎりの七草茶漬け


1月7日は七草粥の日ですね。
五節供のひとつ「人日の節句」です。

新春の若草を摘んで食べることで、
生命力を頂き、
邪気を払って新しい一年の無病息災を願います。


現代では野菜はいつでも手に入りますが、
昔は冬の青菜は貴重でした。

庭先に芽を出した若葉を摘んで新春を喜び、
ビタミンやミネラルなどの栄養素を補う役割もあったそうです。

お粥は消化がよく、
年末年始のご馳走で少し疲れた胃腸を
休めるのにピッタリな食事ですね。


春の七草と薬膳的効能

『せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、
 すずな,すずしろ、これや七草』


年のはじめに若菜を摘んで
新しい生命力を美味しく頂きましょう♪

平安時代から伝わる行事が、
江戸時代に七草粥となり一般に広まったそうです。

 芹せり
 ナズナ(ぺんぺん草)
 ごぎょう=ハハコグサ(母子草)
 はこべら=ハコベ
 ほとけのざ=タビラコ(紅紫色の仏の座は別物)
 すずな=カブ(蕪)
 すずしろ=ダイコン(大根)

薬膳の視点から七草をみてみると主に6つの効果が期待できます。

①胃もたれ改善・消化を助ける   :スズナ・スズシロ
②からだの余分な熱を取り除く   :セリ・ナズナ
③水分代謝を促し、むくみを改善する:セリ・ナズナ・ハコベラ
④デトックス、二日酔い解消    :セリ・ナズナ・スズナ
⑤風邪の予防・風邪症状の改善
 (咳止め・のどの炎症・痰を除く):セリ・ゴギョウ・スズナ・スズシロ
⑥気持ちを落ち着かせる      :セリ・スズナ


年末年始の食事は味の濃いものも多く、
ついつい食べ過ぎてしまうと体に余分な熱がこもってしまいます。

熱は邪気となり、
身体の代謝を悪くさせ、むくみやコリを生じさせます。

薬膳の効能からみても七草の力は、
余分な熱を取り除き、
デトックスに最適なはたらきがあります。


最近はスーパーで七草セットが購入できるようになりましたが、
お庭や野原には
春の新芽が顔を出している頃ですね♪




♪暮らしのかけらのコラムでは、
冬の薬膳「黒米ご飯」をアレンジした
おにぎり茶漬けをご紹介しました。
参考にして頂けましたら嬉しいです。




今月の薬膳教室スケジュール

5月▸季節梅雨の薬膳
15(水)満席
16(木)残席2
17(金)残席2
18(土)
21(火)満席
6月▸五臓の薬膳
13(木)満席
14(金)残席2
15(土)残席2
18(火)残席2
19(水)残席1