【清明】春の清らかさ

【清明】せいめい

2024年4月4日

万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也
(暦便覧)


「清浄明潔」を略して「清明」
万物が清らかに、生き生きとした”生命力”に満ち溢れる頃

私たちも体中が春の陽気で満たされ、
生き生きとした力が湧いてきます。

初候:玄鳥至(つばめきたる) 4月4日~8日頃
 越冬していたつばめ達が海を渡って日本に飛来する頃
 つばめの飛来は農耕の時期に入ることを知らせます。
 「玄鳥 (げんちょう)」はつばめの異名で「黒い鳥」という意味です。

次項:鴻雁北 (こうがんかえる) 4月9日~13日頃
 つばめと入れ替わり、
 冬の間を日本で過ごした雁が北のシベリアへと帰っていく頃
 秋になると再び日本へやってきます。

末候:虹始見 (にじはじめてあらわる)  4月14日~18日頃
 虹が現われ始める頃
 晩春は空気が潤い、雨上がりに虹を見ることが多くなります。


今年は少し遅めに
これからが桜いろの季節ですね♪

ソメイヨシノの花は淡ピンクなので
少し遠いところから桜を眺めると、
白雲のような輝きがあります。

桜の咲く頃に雨や曇りの日が多いのは
淡い色彩に日本らしさを感じる演出なのでしょうか。


中国では、
「清明節」という祝日で、
家族で散策をしながら、若草やお花を摘み、
お墓参りをしてお供えをする日です。


「踏青」(ta4 qing1)という言葉があり、
青々しく芽吹いた大地を踏みしめて
春の訪れを喜び楽しむことという意味を持っています。

家族で過ごす一日に、
青々しい草を踏み春を楽しんでいる様子を現わす言葉に
素敵な言葉だな~と思ったものです。

家族やご友人と過ごす幸せな時間は
清らかな明るさに包まれていますね.˖✧˖°



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