【粥有十利】お粥の十得

今月は「脾胃を養う薬膳」ということで
滋養粥をメインに作りました。



薬膳の基本はお粥から♪
元気が足りないとき、
身体を癒したいときに、
お粥の功徳が体を癒します。

現存する古文の中に初めて「薬膳」らしきものが記載されているのも
お粥の話でした。


さらに禅宗では
「粥有十利」(しゅうゆうじり)という言葉があります。
「お粥の十徳」という意味で、
「色、力、寿、楽、詞清弁、宿食除、風除、飢消、渇消、大小便調適」
という10の利点があるとされています。

一、【色】体の血つやが良くなる
二、【力】気力・体力をつける
三、【寿】寿命をのばす
四、【楽】体が楽になる
五、【詞清辯】頭が冴え、言葉が清く爽やかになる
六、【宿食除】消化が良くもたれない
七、【風除】風邪をひかない
八、【飢消】飢え満たす
九、【渇消】のどの渇きを癒す
十、【大小便調適】便通をよくする


1100年ごろに中国で編集された「禅苑清規」に記されていたものです。
道元禅師が日本へ伝え
朝食の粥や昼食の飯を頂く作法「赴粥飯法」という著書を書いています。



貝原益軒の【養生訓】にも・・・
「朝早く、粥を温かに、やはらかにして喰へば、
腸胃をやしなひ、身をあたため、津液生ず。寒月尤よし。」

朝食で温かく柔らかいお粥を食べれば、
胃腸を養い、身体を温めて、潤いを生み、
寒い季節にはなおさら良い

♪薬膳での効能
【米・うるち米】
性味:平性・甘味
帰経:脾胃
効能:補中益気・健脾和胃

脾胃のはたらきをよくして、
気力・体力を養います。

胃腸は元気を生み出す源です。
毎日は難しいかもしれませんが、
週一くらいでお粥の日があってもよさそうです.˖✧˖°

今月の薬膳教室スケジュール

7月▸季節夏の薬膳
5(土)キャンセル待ち
9(水)キャンセル待ち
10(木)キャンセル待ち
12(土)残席1
15(火)キャンセル待ち
16(水)キャンセル待ち
7月▸五臓心の薬膳
17(木)残席1
18(金)残席1
19(土)キャンセル待ち
26(土)キャンセル待ち
9月▸季節秋の薬膳
10(水)
11(木)残席2
13(土)
16(火)残席2
17(水)残席2
20(土)キャンセル待ち