【十薬・魚醒草】どくだみ

八重のどくだみ

どくだみは日陰を好むのでしょうか?
少し湿り気のある半日陰にたくさん自生しているように思います。
ハト型の葉に、小さな白い花がとっても愛らしいですね 。

[魚醒草・十薬] どくだみ
清熱解毒薬
花期から果実期にかけての全草
性味:辛/微寒
帰経:肺腎膀胱
効能:清熱解毒、排膿消瘍、利尿

身体の熱を冷まし、解毒、排膿、利尿の効能を持ちます。
肺熱による咳や痰、
肺膿瘍や蓄膿症などの化膿性疾患に良いとされます。

特に肺に作用しやすく、
肺と関係の深い皮膚疾患(炎症性)にもおすすめです。



「どくだみ」という名前の語源は「毒を溜める」、
つまり毒を排出する力を持った薬草という意味です。
英語では、フィッシュハーブ(fish herb)、
ハートリーフ(heartleaf)と呼ばれています。


日本では、「重薬」「十薬」と呼ばれるほど、
たくさんの効能を持つ民間薬として利用されてきました。
全草を干した「どくだみ茶」は身近な生薬です。
生の葉をもんで、吹き出物や蓄膿症、皮ふ疾患など外用として利用されています。

独特な香りには制菌効果があり、
成分には抗カビ、抗菌作用、抗ウイルス作用も認められています。





庭に群生していたどくだみです。
身近に生えている野草がとても頼りになる薬草なのですね♪

肺の熱や炎症に!
感染症の際の清熱薬がなかなか手に入りにくくなっています。
いざというときのために、
庭の薬草を干しておこうとおもいます。



注意)アレルギーがある方は注意してください。
私は野草アレルギーがあるため、
どくだみは強すぎて身体に合いません。

春の野草の季節は楽しみも多いのですが、
ほどほどに食す程度にしてます。


[どくだみの副菜用]
胃腸が弱すぎる方はお控えください。
また、カリウムを豊富に含むため腎疾患の方はご注意ください。

光線過敏症を引き起こす成分が含まれているそうです。
紫外線で発疹したら使用をやめましょう。


北京に住んでいたころは、
季節になると生のどくだみの根が売っていました。
和え物や炒めものにして食べるようです。




今月の薬膳教室スケジュール

5月▸季節梅雨の薬膳
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15(土)残席2
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